いケーキはちいさな魔女へ


 

 それは、なんて滑稽な。

 

「わざわざ来てやったのになによその態度!」

 なにごとだ。
 キッチンにいた俺は生クリームの入ったボウルを置いて玄関を見に行った。

「母星に帰れ」

「まだ言うか!」

 不機嫌そうな声の弟の前に、小柄な影。
 ボリュームのある長い髪を、耳の上の両サイドでふわふわ素材のシュシュで結んでいる。

「せっかくの誕生日だからお祝いに来てやったのに、カワイイ幼馴染みにかける最初の一声がそれ?」

「呼んでない、呼ぶ気ない、呼ぶわけがない」

 なんだその三段活用。
 対する少女は鼻で笑って言った。

「わたしはわたしのやりたいようにするの。あんたの許可は必要ないわ」

 わぁ、相変わらずだなぁ。
 この子、行動が予測できないんだよね。
 なにするかわからないから、周囲はいつもハラハラドキドキしてるんだけど。
 いま、ちょっと昔のハイライトが頭をかすめた。
 中学校に上がってからはそこまで派手にやってないと思ったんだけど、どうも隠蔽工作が上手くなっただけみたいだなぁ。
 弟はそんな少女の横にある掛け時計を見て、小さく呟いた。

「僕は急いでる」

「あら、おでかけ? もしかしてあの子と会うの? もしかしてデート? もしかして振られたの? そういえば、あのあとどうなったの?」

 矢継ぎ早に言う少女に弟の顔が険しくなっていく。
 わぁ、なんかデジャブ。
 初対面の時に『あんたとわたしが結婚したら同姓同名っぽくなるわね!』と少女が言って、はじめて弟が怒りらしい怒りを顕にした時の空気に似ている。
 あの時は、たしか。
 すっと弟の手が少女の顔に伸びる。

寿々宮(すずみや)

「なによ」

 ごつん、と鈍い音がした。

 
「いったー! 頭突き!? 頭突きしたわね! コンタクトずれたじゃないの!」

 本当にデジャブだ。
 あの時も同じことしたんだ、こいつ。
 昔から女の子には手を出すなと教えてるから、俺。
 いや、出さなかったけどさ。
 手は、出さなかったけどさ。

「おまえは一休さんか!」

 つい、突っ込んでしまった。
 玄関にいた二人が振り返る。
 頭を出したらいけませんとは教えなかったけどさ。
 トンチを利かせなさいなんては言ってないぞ俺は。

「タカお兄ちゃん、こいつどうにかしてちょうだい!」

「兄、不燃物の日いつ」

 君たち、今日から高校生だからね。
 ああもう。収拾がつかなさそう。
 そしてそれを知ってどうする弟。
 出せないぞ。出させないぞ。

「急いでるんじゃなかったの、おまえ」

「うん」

 再び時計を見た弟は履きかけの靴紐を結ぶと、少女を仰ぎ見た。

天鞠(てまり)さんに会っても変なこと言わないで」

「さん!?」

「じゃ」

 立ち上がりドアを開けた弟の裾を引っ張って、少女は信じられないものを見たような目を向けた。

「さん!? あんたいま「さん」つけた!?」

「いつまでも委員長じゃないから、天鞠さん。じゃ」

「ちょっと! 説明してから行きなさいよ! この唐変木! ダイダラボッチ! 巨〇兵!」

 少女の叫びは、弟の背中に空しくこだまするだけだった。
 いや、君。
 この階うちだけだからいいけど声大きすぎるよ。近所迷惑になるよ。
 あと、貶し言葉のセレクト基準教えてくれるかな。
 まぁ、せっかく来たんだから上がってもらおうか。

「すずちゃん、お昼ごはんは食べてきたかい?」

 息を切らして振り返った少女は大きく横に首を振った。

 

「わぁ、タカお兄ちゃんが紅茶淹れてる! 珍しい!」

「あれの誕生日だからね、特別に」

 ダージリンのファーストフラッシュ。
 個人的にはニルギリとかドアーズでミルクティー淹れたいんだけど、お昼ごはんのお供はストレートがいいよね。
 茶葉は湿気るの早いからその都度、使い切れる量しか買わないことにしている。
 コーヒーはね、親とかアシスタントさんが飲むから大量に豆から仕入れるけど。
 ケーキスタンドには上からサンドイッチ、スコーン、ケーキを飾ってみた。
 普通はサンドイッチから食べるんだけど、お好きなものをどうぞ。

「このケーキなに? 野菜が入ってるの?」

「ケークサレっていう甘くないケーキでね。「サレ」はフランス語で「塩味」という意味なんだ。フランスでは食事用のケーキだよ」

 ケークサレは、卵やチーズの入った甘くない生地に、肉や魚、野菜を加えて型で焼いたものだ。
 見た目はパウンドケーキのような形状をしてるけど、しっとりとした感触をしている。

「今回は三種のチーズとホウレン草とベーコンで作ってみたんだ」

 それだけだと見かけ的にどうかと思って、シュークリームも作ったけど。

「おいしそう! 相変わらず器用ねぇ。いただきます」

 お褒めにあずかり光栄ですよ。
 これにサラダとスープを添えれば立派なお昼ごはんになるよね。
 女の子ならこれで足りるかな。
 弟がいるならパスタでも茹でるけど。
 そういえば、弟はいつ帰ってくるんだ。
 たぶん天鞠ちゃんを迎えに行ったんだろうけど。

「タカママたちはおでかけ?」

「そうだよ、豪華客船で航海中。今日の夜には帰ってくる予定だけどね」

 両親は二週間前から南の海へ旅行に行っている。
 仕事柄、そんなに大きく休めないので奮発したようだ。
 今回はなんと天鞠ちゃんのお母さんも一緒に誘っている。
 うん、母の思惑が見えてきたぞ。
 外堀から埋めていこうとしているな。
 いいぞ、もっとやれ。
 最初は春休みに入った弟と天鞠ちゃんも連れていこうと画策していたみたいだけど。

『私、泳げないので船から落ちたら死にますね』

『いいんちょが死ぬから行けないし、行かない』

 なにその理由。
 なにその理由。
 大事なことなのでもう一度言うが。
 なにその理由。
 話を振られた天鞠ちゃんは、深刻そうにそう言った。
 弟はそれは大変だと頷いた。
 いや、おまえは願ったり叶ったりなだけだろうけど。
 あれ。もしかしなくとも天鞠ちゃん、ものすごく天然さん?
 弟は仕方ないとして、君もかなりずれた思考の持ち主なの?
 いや、たしかに弟と一緒にいるにはスルースキルないと駄目だけど。
 それをやってのけてるのって、計算じゃなくて天然だったんだ。そうなんだ。

 あーやっぱお似合いだよ君たち。
 似てないようで、どこか似てる。

「それにしてもあいつが下の名前に、しかも「さん」つけるなんて思わなかったわ」

「あーあれね。たぶん親の真似、かな」

 親が下の名前に「さん」つけて呼びあってるから、それの真似なんだと思う。
 特別、ということである。
 うわぁ、それ知るとなんか恥ずかしい。きゃー。

「カグお姉さまは下の名前で呼び捨てじゃない」

「それは俺の真似」

 俺が神楽を呼び捨てにしてたから、真似をしたようだ。
 年上を名字で呼び捨てにするのはどうなんだ、と言ったおぼえがある。
 それよりちょっと待って。お姉さまってなに。

「この間、偶然街中で会ったら嬉々として激ミニチャイナドレスの写メを」

「それ以上言っちゃダメぇえええ!!!」

 仲良いのは知ってるけど、なんで見せたし!
 誰にも見せない約束したから撮らせたのに!

 ソファーのクッションに埋もれていると、彼女は首を傾げながら言った。

「似合ってたから、大丈夫よ?」

 それは、慰めにはならないよ?

 

「まったく、新入生挨拶の話で来たのに本人がいないなら意味ないじゃない」

 食後に出したミルクティーのカップを持ち上げながら、彼女はそう吐き出した。

 おや。

「誕生日のお祝いに来てくれたんじゃないの?」

「タカお兄ちゃん、今日はなんの日かしら?」

 四月一日。弟の誕生日。
 あと、そうだね。

「嘘をついていい日だねぇ」

 とん、とティーカップを置くとクッションを膝に乗せて彼女は言う。

「あいつ首席だったんですって。わたしは次席よ。本当なら新入生挨拶はあいつだけど」

「ああ、うん」

 するわけないよねー、あいつが。
 話すことすら億劫がるのに人の前とかないわ。
 しかし主席か。
 そして次席だって平気で言ってるけど、それってかなりすごいことだよね。
 だが、彼女は不満気に眉をしかめた。

「二番目。わたしが二番目! いっつも二番目! あーもう! 腹立つったら!」

 おおう。そこがご不満か。
 でもねぇ、相手が悪いんだよね。あいつはなにも考えてないから。

「誕生日だって一日しか変わらないのに同い年になっちゃって! タカママがもう少し頑張ってくれたら後輩になったのに!」

 うん、デジャブ。
 昔からこういう言い合いしてたなぁ。

『一日じゃなくて一年の間違い』

『些末なことよ!』

『おまえら授業中だろうが! あと手元を見ろ!』

 ああ、叫んでた叫んでた。
 小学生の頃の授業参観はすごかった。消防車が出動する授業参観とかあの時だけだよ。
 あれ、そういえば。

「虎くんは一緒じゃないの?」

 いつも隣にいるお目付け役が今日はいない。
 フリーダムなはずだ。
 彼女はふと、遠い目をして言った。

「傷口に塩塗り込むってより全体覆って窯で焼いてみたら固まっちゃって。やわよねぇ…」

 なにそれ。鯛の塩焼きでもしたのだろうか。
 いやな予感がする。
 うん、あえてつっこまないでおこう。
 あの子には弟も世話になってるからなぁ。
 なんかお礼とかするべきか。日持ちするお菓子とか作るかな。
 壁時計を見ると、結構いい時間になっている。

「おかわり、いる?」

 弟よ、おまえ本当に帰ってくるんだろうな。
 持たせているケイタイがいつまで経ってもつながらない。
 充電切れてるとかいうオチじゃないだろうな。
 自分が騒動に巻き込まれやすい体質だって忘れてないか、あいつ。
 見目がいい弟は日頃からの態度も相まって、ある物語と揶揄されることがある。

「眠り姫」

 心が読まれたのかと思った。
 驚いて目の前の彼女に視線を向けると、空っぽのティーカップがゆるゆると揺れて見えた。

「眠り姫、おまえは十五の年に紡錘に指を刺されて命を落とす事になるだろう」

 かつんと空っぽのティーカップが鳴った。
 彼女の手のひらの中でくるりとまわる。
 目が合うと、彼女はにやりと笑んだ。

「タカお兄ちゃん、どうも暇みたいだしお伽噺の考察でも聞いてちょうだいな」

 戯言だって言ってもいいでしょう。
 だって今日はエイプリルフールだもの。

 そう、彼女は笑んだ。

 
 煙る湯気の先、彼女の指が長い髪の毛に絡まる。

「眠り姫はいばら姫とも言われるわね。待望の子が生まれた王は盛大な宴を催すの。子に祝福を与えて貰おうと魔女をたくさん呼んでね」

「皿が足らなくて一人だけ呼べなかったんだよね」

 呼ばれた魔女は十二人。
 キリスト教で十三は忌避すべき数字だからもあるのかな。
 いやまぁ、皿って普通十二でセット組んであるんだけど。

「その宴では一番目の魔女からは徳が、二番目からは美が、三番目からは富が、以下同様にこの世で望まれるあらゆる素質が授けられたの。あらやだ、誰かさんみたい」

 それはまるで連想ゲームのよう。
 ある一人の人物が脳裏に浮かぶ。
 ずっと揶揄されてきた人間の話。

「十一人目が祝福を授けた直後、呼ばれなかった十三人目の魔女が乱入してこう告げたの」

 さっきの、言葉を。

「「眠り姫、おまえは十五の年に紡錘に指を刺され、命を落とす事になるだろう」」

 重ねて言ってみると、彼女は唇の端をさらに上げてみせた。

「なにが間違いって、一番力のある魔女を呼ばなかったことよね。そんなに偏屈だったのか嫌われていたのか知らないけど、呼ばれなかったには相応の理由があると思うのよ」

「一番年若い十二人目の魔女は呪いを緩和できたけど打ち消せなかったんだっけ」

 年功序列、恐るべし。
 祝福を遮られた十二人目の魔女は呪いを解くことはできないが、緩和することはできると言った。
 眠り姫があらゆる美徳と才能と引き換えに得たものは、長く眠る呪いだった。

 弟があの性格なのにすべての事柄をオールマイティーにこなすことができるのは両親、いや母の教育のせいだ。
 幼少期、絵を描くことに目覚めた弟はそれ以外に興味を見せなくなった。
 それに母はひどく狼狽した。
 自分がこの子の視野を狭くしてしまったのではないかと。
 もっと他に興味を持たせようと、ありとあらゆる習い事をさせることにした。
 しかし、残念ながら弟は天才だった。
 残念ながら、天才だったのだ。
 なんの不自由もなく、なんの感慨も抱くことなく。
 弟は与えられたことをこなしていった。
 それはまるで、作業のように。
 そのすべてを最優秀と言われ。
 その才能を熱望されてもなお。
 弟には不要なものでしかなく。
 気がつけば、習っていないもののほうが少なくなった。
 弟はただただ絵を描き続けていた。
 ある日、母はぽつりとこう言った。

「もう、いいわ」

 その一言を言うのにどれだけ意味がこもっていたのか。
 しかし、これ以上は無駄だと母も知ってしまったのだ。
 この子はきっと、絵を描く以外に生きる道を選ばないと。
 弟はありとあらゆる美徳と才能を引き換えに、心をどこかに眠らせてしまった。

 ように見えた。

「眠り姫ってね、考察がたくさんあっておもしろいのよ。どこから出てきたんだか、アマテラスの物語と結びつけるものもあるの。糸紡ぎと機織りくらいしか共通点ない気がしない? まぁ確かに眠るというより引きこもるわよね、アマテラス」

 おおう、日本神話に行き着いた。
 アマテラスは機織りの最中にスサノオに皮を剥いだ馬を部屋に入れられ、それにびっくりした侍女へ機織りが刺さって死んでしまったのに怒って天の岩戸に籠もってしまう。
 わぁ、なんてダイナミック考察。確かに刺さったけども。

「調べるとおもしろいわよ、眠り姫。まぁ、オーソドックスなのは王子が眠っている姫にキスをしてめでたしめでたしだけど…」

「だけど?」

 語尾に含みを持たせて、少女は笑う。

「問題はそのあとだと思わない? 百年後に目覚めるとかどこの浦島太郎よ。絶対に苦労するでしょう、宣言できるわ。だって王子がいきなりどこの馬の骨だかわからない女連れてくるのよ。周囲の摩擦、価値観の相違に…」

 うん、素直にステキ☆とはならないよね。言わないよね。君って現実的だよね。
 普通、お姫様に憧れないのかな、女の子って。
 見かけだけなら、本当にお姫様なんだけどなぁ。

「すずちゃんって、お姫様になりたいとは思わないの?」

「絶対にイヤ」

 即座に彼女は言った。
 言いきった。
 返事が早い。

「眠ってる間に初対面の野郎にキスされるのなんてイヤ。片方の靴だけ頼りに国中探し出すヤンデレに嫁ぐとかナシ。あとお姫様って結局は政略結婚だの身分だの礼儀だのに縛られてなにひとつ自由なんてないじゃない。一度毒なんて盛られたら食事なんて楽しくなくなるわよ。人前で一度でも偉ぶったらそれだけで悪女と呼ばれたりね。絶っっ対にイヤ」

 わぁ。本音がたくさんつまってて夢とか希望が弾け飛んだぞ☆とか言えばいいんだろうか。

 いやたしかにね。
 たしかにそうなんだけどね。
 でも眠り姫は王子がいないと起きれない。
 物語は、完結しない。

「だからわたしは魔女になりたい」

 ふわりと、彼女の髪が揺れた。
 クッションを置いて立ち上がる。

「運命に翻弄されるお姫様なんてまっぴらよ。そんなのより変わりたいと願う少女に魔法をかけて、頭でっかちなバカを蹴倒してハッピーエンドを引き寄せる魔女になる」

 お姫様のような見かけをした彼女は笑む。
 高慢に咲いた大輪の花のように、それでいて周囲を魅力する支配の笑顔で。
 それは、綴る。
 言の葉の魔法。

「眠っているのならいつかは起きるの。足が動くなら歩くだろうし、目が開くのなら前を見るでしょう。知識にないのなら辞書を引いて、それでもわからないなら悩めばいいの。感情でしか動けないときがあって、どうしてもダメになったら助けてあげる。死にはしないと約束されたのだから」

 ちいさな魔女はくるりとまわる。
 言葉に、たしかな魔法をかけて。

「目覚ましなんてね、自分で見つけて止めるでしょう。キスなんて不確定なことをするよりもっと大事なことを思い知ればいいんだわ」

 だってあいつは。

「眠り姫じゃないんだから」

 どんなに遠回りに見えたとしても。
 自ら起きて、愛を知る。

 

「それじゃ、ご馳走さまでした。わたし帰るわ」

 パンッと両手を合わせて鳴らした彼女は、そう言った。

「あれ、待たないの?」

「あいつが帰ってこないのはわたしがいるからでしょ。そんなに会わせたくないってことなのね? ケンカ売ってるわ、あいつ」

 いやぁ、まさか。
 うん、でも、きっと、たぶん、そう、カナー。

「あの子、なかなかに見ごたえのある性格みたいだからじっくり話してみたかったけど。まぁ、会う機会なんて作ればいくらでもあるもの」

 目の前の彼女と弟が攻防戦を繰り広げる光景が頭に浮かぶ。
 わぁ、日常が騒がしくなる予感がする。
 でもそれは、きっと楽しい毎日だろう。

「だから、電話だけは出るように言ってね」

 ふわふわとした髪を揺らす彼女を見る。
 お姫様になるのは絶対に嫌だと言った少女を。

「すずちゃん、明日また時間があるならおいで」

「明日?」

 今日は弟の誕生日で。
 一年と、一日違いで生まれた彼女に。

「今日のケーキは甘くなかったからね」

 この子は勘がするどいから。
 きっと、頭の回転の早い彼女は気遣ってさっきの話をしたんだろう。

 眠り姫はいなかった。

 この目の前のちいさな魔女は、弟と天鞠ちゃんになにかしたのかもしれないし、しなかったのかもしれない。
 でもそれとは別に、気の軽くなる魔法をかけてもらったようだから。

「どういうのがお望みですか、魔女さん」

 それは、なんて滑稽な。
 誰にも知られない魔法をかけられたお返しに。

 一瞬、目を丸くした少女は可憐に笑んだ。

「イチゴがたっぷり乗ったタルトがいいわ!」

 
 甘いケーキを、ちいさな魔女へ。

 


 

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